凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】

いじわるしないで

翌日。私はバイト先でお皿を洗いながら、昨日の会話を思い出していた。


『あれ、莉帆ちゃん。チキン南蛮苦手?』

『ざまぁみろ』

『苦手なおかずはなくしましょうね、お子ちゃま莉帆ちゃん』


何が「ざまぁみろ」よ。

誰だって好き嫌いなんかあるものだし。

まずお子様扱いしてくるところが……


「白木、洗剤が跳ねてる」


仁くんが水を止めながら、私のエプロンに跳ねた洗剤を指差している。

「あ、ほんとだ」

私が手を拭いている間に仁くんがティッシュを持ってきてくれる。
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