凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
王子様とか御曹司様に相応しくないような、Tシャツとエプロンでバイトしている。
前に私は御曹司がバイトしているなんて甘えている、って思っていた。
でも、違う。
軽い気持ちだけでお金は稼げないことを、仕事を続けることは出来ないことを、私は分かっていたはずなのに。
「凪渡くん……」
「ん? 莉帆ちゃん、どうかした……って、え」
驚いた様子の凪渡くんの視線の先には、凪渡くんと同じく白いTシャツにエプロンの五十代くらいの男性が立っている。
「ごめん、莉帆ちゃん。バイト先の店長」
凪渡くんが男性に近寄ろうとしたのに、何故か男性の方からこちらに寄ってくる。
「凪渡、この子は同じ学校の子か?」
「そうですけど……」
「お、じゃあサービスしてやるから店に来ないか」
「ちょっと神坂さん、勝手なこと言わないで下さい」
神坂さんと呼ばれた男性は、凪渡くんのことを無視して、私に「嫌だったら無理しなくて良いが、来たかったら遠慮しなくて良いぞ」とニコッと笑いかけてくれる。
凪渡くんのことをこんな風に扱う人は初めて見たし、凪渡くんがこんなに押されているところも初めてみた。
だからこそ、こんな新鮮な凪渡くんをもっと見てみたいと思ってしまった。
前に私は御曹司がバイトしているなんて甘えている、って思っていた。
でも、違う。
軽い気持ちだけでお金は稼げないことを、仕事を続けることは出来ないことを、私は分かっていたはずなのに。
「凪渡くん……」
「ん? 莉帆ちゃん、どうかした……って、え」
驚いた様子の凪渡くんの視線の先には、凪渡くんと同じく白いTシャツにエプロンの五十代くらいの男性が立っている。
「ごめん、莉帆ちゃん。バイト先の店長」
凪渡くんが男性に近寄ろうとしたのに、何故か男性の方からこちらに寄ってくる。
「凪渡、この子は同じ学校の子か?」
「そうですけど……」
「お、じゃあサービスしてやるから店に来ないか」
「ちょっと神坂さん、勝手なこと言わないで下さい」
神坂さんと呼ばれた男性は、凪渡くんのことを無視して、私に「嫌だったら無理しなくて良いが、来たかったら遠慮しなくて良いぞ」とニコッと笑いかけてくれる。
凪渡くんのことをこんな風に扱う人は初めて見たし、凪渡くんがこんなに押されているところも初めてみた。
だからこそ、こんな新鮮な凪渡くんをもっと見てみたいと思ってしまった。