凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
凪渡くんが慌てて私に駆け寄り、「送るから早く帰るよ」と早口で告げる。

どこか嬉しそうに。


夜道を歩きながら、凪渡くんの隣を歩いている自分が新鮮に感じる。


いつも隣に座ってお弁当を食べているのに、隣を歩くのは新鮮って不思議な話だけど。

「莉帆ちゃん、杏仁豆腐美味しかった?」

「うん、美味しかったよ」

「良かった。莉帆ちゃんには美味しいものを沢山食べて、沢山寝て貰わないと困るからね」

「小学生みたいな扱いしないでよ」

私がそう言うと、急に凪渡くんが足を止めた。

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