凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
「凪渡くん?」



「莉帆ちゃん、今日は何曜日でしょう?」



「金曜日だけど……」

「お、ちゃんと忘れてなくて偉いね〜。じゃあ、大人な莉帆ちゃんに小学生扱いじゃないお願いをしようかな」

「何をお願いする気?」

「難しいことじゃないよ」

凪渡くんが右手を出して、私に向ける。






「手、繋いで帰ろ」






「…………」







「あれ。莉帆ちゃん、固まっちゃった? 大人な莉帆ちゃんには手を繋ぐなんて子供っぽすぎたかな?」








いつも通りの軽口で胡散臭い凪渡くん。

あー、ムカつく。

だから、出来るだけ冷静を(よそお)って、私は凪渡くんと手を繋いだ。

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