凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
私が黙っていたことを謝罪すると、川瀬さんは怒ることもなく、何故か私に頭を下げた。
「ありがとう。凪渡坊ちゃんが『二人分のお弁当を作ってくれ』なんてお願いしてくれたのは初めてで、ずっと嬉しかったの。凪渡坊ちゃんのご両親は……当主様と奥様はお忙しい人であまり家にいらっしゃらないから、凪渡坊ちゃんはいつも一人で夕ご飯た食べていたから。凪渡坊ちゃんの弟の恒星様も習い事で忙しくて……」
川瀬さんがそのまま私の顔を見る。
「私が強引に誘ったのにバイト求人の話まで聞いてくれて、こうしてお弁当のお礼まで言ってくれる子が凪渡坊ちゃんといてくれたなんて、本当に嬉しいわ」
違う。
私はそんな良い子じゃない。
感謝される良い子じゃ、ないのに。
でも、川瀬さんはそんな私の気持ちすらお見通しだという顔で優しく笑う。
「ありがとう。凪渡坊ちゃんが『二人分のお弁当を作ってくれ』なんてお願いしてくれたのは初めてで、ずっと嬉しかったの。凪渡坊ちゃんのご両親は……当主様と奥様はお忙しい人であまり家にいらっしゃらないから、凪渡坊ちゃんはいつも一人で夕ご飯た食べていたから。凪渡坊ちゃんの弟の恒星様も習い事で忙しくて……」
川瀬さんがそのまま私の顔を見る。
「私が強引に誘ったのにバイト求人の話まで聞いてくれて、こうしてお弁当のお礼まで言ってくれる子が凪渡坊ちゃんといてくれたなんて、本当に嬉しいわ」
違う。
私はそんな良い子じゃない。
感謝される良い子じゃ、ないのに。
でも、川瀬さんはそんな私の気持ちすらお見通しだという顔で優しく笑う。