凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
それからあっという間に来れる時間や緊急の連絡先などを教えて、来週には初めての仕事が入ることになった。

「じゃあ、来週からよろしくね」

「はい、お願いします」

凪渡くんの家を出て、ふぅっと息を吐く。

来週からこの屋敷でメイドのバイトをすることになる。

凪渡くんが住んでいるお屋敷。

もっと凪渡くんのことが分かるだろうか。

もっと自分のことも、母親の実家のことも、分かるだろうか。

そんな不安と期待を胸に隠したまま、私は家に帰る道を歩き始めた。
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