凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】

じゃあ、もっと惚れさせてみろ。凪渡くんのばか。

それから一週間が経ち、凪渡くんの屋敷でのバイト初日。

まず私が任された仕事は洗濯だった。

屋敷の洗濯の量は多くないが、色移りや縮みなどを気にしなければいけない服が多かった。

自分の服ならあまり気にしないタイプだが、仕事として洗濯をするのだから全然違う。

ただ洗濯物を干すにしても、シワが出来ないないように細心の注意を払わなければいけない。

いつものカフェのバイトとは全然違う仕事で、また別の意味で疲れが溜まる仕事だった。

「はぁ……疲れた……」

午前中が終わって休憩に入って一息つくと、川瀬さんが声をかけてくれる。

「一日目は疲れるでしょう? お疲れ様」

「はい、でも頑張ります……!」

「休憩中に午後からの仕事を伝えて申し訳ないんだけど、午後からは凪渡坊ちゃんの部屋を掃除してくれるかしら?」

「入っても大丈夫なんですか……?」

「ええ、いつもメイドが掃除しているから。それにもうすぐ凪渡坊ちゃんが帰ってくるから驚かせあげて頂戴」

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