凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
どうしよう、どうしよう……!


「おい、本当に大丈夫……」


私の肩に手を置いた凪渡くんの言葉は、私の顔を確認した瞬間に止まった。






「凪渡くん……」






小さな声で名前を呼んでも、凪渡くんは驚いた様子で返事をしてくれない。







「ごめんね、秘密にしてて! えっと、あの……!」






凪渡くんは私の慌てまくっている顔を見て、やっと少し状況を理解してきたらしい。







「莉帆ちゃん、なんだよね?」





「はい……」





「なんで勝手に俺の屋敷で働いてるの?」





「えっと……」





「返事に詰まるっていうことは隠していて悪かったな、って思っているんだよね?」





「はい……」





凪渡くんはもう状況を理解し終えたようで、いつもの意地悪な顔で私に一歩近づく。
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