バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「君の身体は今、高熱に魘されている。それは、救済の歌姫としての力を解放したからだ。ここまではわかるな」
「ええ、まぁ……。そんなことだろうと、思っていましたわ……」

 救済の歌姫の力は、人の身には過ぎたる力だ。
 乱用を避けるため、副作用が起こる。
 そこまでは事前に本を読んで知っていたけれど、それをどうやって鎮めればいいのかまでは知らなかった。

「もとに戻すには、ルリミカの身体に触れる必要がある」
「それって、どういう意味かしら……? まさかここで、愛し合えとでもいうつもりですの……?」
「その、まさかだ……」

 的中してほしくなかった最悪の予感が当たり、絶句する。

 ――原作は、全年齢向けの少女漫画なのに!
 どうしてこんな展開になるの!?

 今すぐに叫び出して拒絶したところで、どうやっても身体の火照りは取れない。
 私は慌てて、問いかけた。
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