バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「君なら、そういうと思っていた」
「あなたが私にぴったりな箱を、用意してくださるの?」
「ああ。ルリミカに相応しいステージを用意している」

 彼は自信満々な様子を見せると、こちらに向かって手を差し出した。

「どうか、俺の手を取ってほしい」
「それはできませんわ」
「なぜだ」
「私はあなたとの未来を、思い描けませんもの」
「まだ、そんなことを言っているのか……」

 ダグラスは呆れたようにため息を零すと、こちらの真意を探るようにじっと見つめてくる。

 ――負けて溜まるか!

 私はその視線に受けて立つと、頭を悪役令嬢モードに切り替えて胸を張った。

「いい加減、素直になったらどうだ」
「あなたこそ。私は何度も、告白を断っていますわよね? いい加減、想いが通じ合うに決まっていると思い込むのはやめてくださる?」

 2人の間には、バチバチと火花が散る。
 しばらく睨み合っていたが、このまま冷戦状態を続けても無駄だと悟ったのだろう。
 ダグラスのほうが先に、視線を反らした。
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