バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「まさか。そんなわけがないだろう。俺は君を心の底から、狂おしいほどに求めている」
ダグラスは水色の瞳を細めたあと、何を思ったのかその場に跪く。
その後細い指に触れると、手の甲へ口づけた。
唇が触れた瞬間、この間の情事を思い出してしまい――身体中に熱が灯る。
私は全身の火照りを鎮めるべく、声を荒らげて否定した。
「い、今すぐ態度に表す必要はなくってよ!」
彼が力を込めて手の甲に触れていなかったおかげで、勢いよく腕を引っこ抜けた。
胸元で両腕を組んで「これ以上踏み込んでくるな」と無言で威嚇すれば、ダグラスは話の続きを口にする。
「ベリアージュ公爵に、君の無事が確認されたら直接夜会時の出来事を報告するようにと仰せつかっている」
「父様から?」
「ああ。俺は公爵に、これまでの経緯を包み隠さず伝える予定だ」
「父様が大事な娘を敵国に送り出すと、本気でお思いですの?」
「ああ。公爵は必ず、俺に君を預けてくださるはずだ」
ダグラスの不敵な笑みは、心臓に悪い。
私は高なる胸の鼓動が聞こえない振りをしながら、呆れたように声を発した。
ダグラスは水色の瞳を細めたあと、何を思ったのかその場に跪く。
その後細い指に触れると、手の甲へ口づけた。
唇が触れた瞬間、この間の情事を思い出してしまい――身体中に熱が灯る。
私は全身の火照りを鎮めるべく、声を荒らげて否定した。
「い、今すぐ態度に表す必要はなくってよ!」
彼が力を込めて手の甲に触れていなかったおかげで、勢いよく腕を引っこ抜けた。
胸元で両腕を組んで「これ以上踏み込んでくるな」と無言で威嚇すれば、ダグラスは話の続きを口にする。
「ベリアージュ公爵に、君の無事が確認されたら直接夜会時の出来事を報告するようにと仰せつかっている」
「父様から?」
「ああ。俺は公爵に、これまでの経緯を包み隠さず伝える予定だ」
「父様が大事な娘を敵国に送り出すと、本気でお思いですの?」
「ああ。公爵は必ず、俺に君を預けてくださるはずだ」
ダグラスの不敵な笑みは、心臓に悪い。
私は高なる胸の鼓動が聞こえない振りをしながら、呆れたように声を発した。