バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
――歌が途切れる。
全身が火照り、腹部がジクジクと疼いていた。
「ルリミカ……!」
両腕に抱きかかえていた剣が、カランカランと音を立てて転がり落ちる。
私が完全に床へ叩きつけられる前に、こちらの名を呼んだ彼が抱き留めてくれた。
「すまない。無理をさせてしまったな……」
「この程度……。どうってこと、なくってよ……」
こんな時ですらも強がる自分は、周りからどんなふうに見えていたのだろうか?
ダグラスは今にも泣き出しそうなほどに瞳を潤ませ、己を抱きしめる力を強めた。
「皇帝になったばかりの殿方が、していいような顔ではありませんわね……」
「最愛の女性が、苦しげな表情を浮かべているんだ。心配するのは、当然だろう!?」
彼は苛立ちを隠せない様子で吐き捨てる。
どうやら、相当余裕がないらしい。
――私に歌うように命じた以上、こうなることはある程度予想がついただろうに……。
「この程度のトラブルで、我を失うなんて……。皇帝、失格でしてよ……?」
彼が皇帝候補として名乗りを上げられなかった理由を悟り、呆れたように口元を綻ばせる。
全身が火照り、腹部がジクジクと疼いていた。
「ルリミカ……!」
両腕に抱きかかえていた剣が、カランカランと音を立てて転がり落ちる。
私が完全に床へ叩きつけられる前に、こちらの名を呼んだ彼が抱き留めてくれた。
「すまない。無理をさせてしまったな……」
「この程度……。どうってこと、なくってよ……」
こんな時ですらも強がる自分は、周りからどんなふうに見えていたのだろうか?
ダグラスは今にも泣き出しそうなほどに瞳を潤ませ、己を抱きしめる力を強めた。
「皇帝になったばかりの殿方が、していいような顔ではありませんわね……」
「最愛の女性が、苦しげな表情を浮かべているんだ。心配するのは、当然だろう!?」
彼は苛立ちを隠せない様子で吐き捨てる。
どうやら、相当余裕がないらしい。
――私に歌うように命じた以上、こうなることはある程度予想がついただろうに……。
「この程度のトラブルで、我を失うなんて……。皇帝、失格でしてよ……?」
彼が皇帝候補として名乗りを上げられなかった理由を悟り、呆れたように口元を綻ばせる。