バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
 ダグラスは今すぐにでも別室に移動して、こちらの副作用を鎮めたがっていた。
 しかし、かなり強引に皇帝の座を奪い取ったあとだ。
 死屍累々と化した兄達や全王を放置して、本当に姿を消していいのか迷っているようだった。

 ――こういうところの、詰めが甘いんだよね……。

 どうにかしてあげたいが、私も満身創痍な状況だ。
 彼が自分で答えを見つけ出すのを待つしかない。
 そんな、膠着状態が続く中――。

「ダグラス殿下……!」

 彼の味方がやってきたのは、それからすぐだった。

 出入り口が勢いよく開け放たれ、聞き覚えのない男性の声が聞こえてくる。

「ロバート……」

 その名を聞いて、ピンときた。
 原作でダグラスの背後にピッタリと付き添っていた男性――副団長のロバート・ドレアールだと。
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