バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
ダグラスが連れてきたのは、天蓋つきの広々とした寝台がある部屋だった。
 おそらくここが、寝室なのだろう。

 私を傷つけないように細心の注意を払いながらゆっくりとシーツの上に横たえた彼は、当然のように覆い被さる。
 その後、申し訳なさそうに謝罪をした。

「俺のせいで……すままかった」
「は、ぁ……っ。は……っ。も、黙って、くださる……!?」

 こうして無駄な雑談を繰り広げていたところで、身体の火照りは取れないのだ。
 私は早く楽になりたくて、彼を睨みつけた。

「触れても?」
「いちいち、許可なんて……っ。取らなくたって、いいですわ!」
「君は本当に気分屋だな。そんなところも、大変愛らしい……」

 彼は指の腹を使って、口元を何度も撫でる。
 ようやく、苦しみから解放されると、喜んだのもつかの間。

「ん……っ!」

 ――どうして直接、触れてくれないの……!?

 いつまで経ってもキスをして貰えずに焦らされる。
 それに苛立ちを募らせた私は、思わず瞳を潤ませて懇願する。
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