バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「は、早、く……っ。楽に、してぇ……っ!」
「相手が俺で、本当にいいのか?」

 私の本心を引き出すため、ダグラスは真剣な眼差しで問いかけてくる。
 しかし、こちらだって余裕がないのだ。
 頷く以外に今の自分ができる返答はなく、苛立ちを隠せぬまま涙目で睨みつけた。

「こ、こんな時に……っ。問いかけないで、くださる……!?」
「君の口から聞きたい」
「ん……っ。そんなの……っ。言わなくたって、察してくださいませ……!」
「否定しなければ、俺の都合がいいように解釈してしまうが……。本当に、いいんだな」

 どうやら、彼はきちんと伝えなければ唇を触れ合わせるつもりはないらしい。
 私は早く楽になりたくて、破れかぶれの状態で告白した。

「す、好きじゃなきゃ……っ。こうなるとわかっているのに、手を貸すはずが、ありませんわ……っ!」
「リナリアは、俺に好意をいだいていたのか」
「だから、そう、言って……!」
「そう、か」

 こちらが負けを認めれば、彼は満足そうに微笑んだ。
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