バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「今、なんとおっしゃいましたの?」
「ルリミカが帝国民を前にして歌うのを待ち切れないのなら、予定通り……」
「お披露目式をするべきは、私ではなくダグラスのほうですわ。あなたは皇帝に就任したばかりですのよ?」
「もちろん、俺も君と一緒に式典には参加する」

 ただでさえ私は、リナリアにバルコニーから突き飛ばされて死にかけているのだ。

 人前に出て変な恨みを買うのだけは、絶対に嫌だ。
 そう抵抗したが、ダグラスは合同式典を開催するだけだから問題ないと譲らない。

「だが、この帝国にとって救済の歌姫とは、王よりも尊重されるべき存在……」
「私は民から羨望の眼差しを向けられなくたって、構いませんわ。あなたとこうして想いを通じ合わせるまでの経緯も特殊ですし、いないものとして扱ってくださる?」
「絶対に嫌だ」

 彼は一度決めたら、よほどのことがない限りは自分の意思を曲げない人だ。
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