バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「リナリア・ベリアージュ。あなたの望みを叶える代わりに、我々に協力していただきたい」
「何を、すればいいの……?」
「簡単なことです。ルリミカ・ベリアージュを屠るのですよ」
「姉様を……?」

 修道院の人達は、こちらがどうしてそんなことをしなければいけないのかと納得できない様子を目にして、姉様を殺せばどんなメリットを得られるのかを懇切丁寧に説明し始めた。

「救済の歌姫はこの世で1人だけ。同時に存在はできません。彼女がいなくなれば、あなたは誉れ高い称号を手に入れられる」
「でも……! わたしはもう、偽物だってみんなから白い目で見られていて……!」
「作戦を成功させた暁には、我々が味方につきましょう。あなたを祭り上げれば、国民達もこちらの言い分を信じてくれるはずです」

 修道士はわたしに、いいことばかりを囁いた。
 この場に姉がいれば、「そんなにうまい話があるはずありませんわ」と叫んでいただろう。
 しかし、ここに彼女の姿はない。
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