バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「わたしと一つになるほうが、気持ちよかったでしょ……?」

 すべてを終えて身支度を整え終えたあと、安心できる材料が欲しくてわざと問いかけた。
 だけど、こちらが想定していた通りの反応は返ってこない。

「ルリミカは、死んだのか……」

 殿下はなぜか、姉様を思って抜け殻になってしまったのだ。
 心を手に入れ、身体を通じ合わせた。
 邪魔な女もいなくなったはずなのに、どうして彼は切なげな表情をしているの?

「ジェラルド様は、わたしよりも姉様が好きなの?」
「――考える時間がほしい。1人にしてくれ……」

 こうしてわたしは、無理やり殿下の部屋から追い出された。

 ――どうして、こうなるの!?

 修道士の言う通りにしたら、何もかもが手に入るはずなのに!

 殿下だって、姉様を疎ましく思っていたはずでしょ!?
 いなくなって清々したって思うはずで、自分の手を汚さなくて済んでよかったって感謝するべきなのに!
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