バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
どうしよう。
もっと違う条件を、提示しなきゃ。
やっと姉様からジェラルド様を奪い取ったのに、これじゃなんの意味もない……!
焦るわたしに、修道士は悪魔のような囁きをしてきた。
「あなたが彼に感謝される方法は、1つだけ。救済の歌姫がこの世に1人しか生まれないと知っている隣国の人々をすべて屠り、真実を闇に葬るのです」
「それで、本当に殿下の心が手に入るの……?」
「もちろんです」
冷静になって考えてみれば、おかしな提案だった。
殿下は姉様が好きなんだから、隣国を滅ぼしたって喜ばない。
「あなたに、特別な力を授けましょう」
「ほんと!?」
「この力を使えば、あなたは世界を震撼させる歌姫となりましょう」
修道士達の言うことをなんでも聞く、都合のいい駒として扱われていた。
それをもっと早くに気づけていれば、最悪の未来を選び取らずに済んだ。
なのに――。
「きれい……」
わたしはうっとりと瞳を細めて魔に魅入られ、彼に差し出された禍々しいオーラを放つ黒のマイクを手に取る。
「悪い意味で、ね」
男の呟きに含みがあることなど知らぬまま――こうして自分は、人間が手にしてはいけない闇の力を身に宿したのだった。
もっと違う条件を、提示しなきゃ。
やっと姉様からジェラルド様を奪い取ったのに、これじゃなんの意味もない……!
焦るわたしに、修道士は悪魔のような囁きをしてきた。
「あなたが彼に感謝される方法は、1つだけ。救済の歌姫がこの世に1人しか生まれないと知っている隣国の人々をすべて屠り、真実を闇に葬るのです」
「それで、本当に殿下の心が手に入るの……?」
「もちろんです」
冷静になって考えてみれば、おかしな提案だった。
殿下は姉様が好きなんだから、隣国を滅ぼしたって喜ばない。
「あなたに、特別な力を授けましょう」
「ほんと!?」
「この力を使えば、あなたは世界を震撼させる歌姫となりましょう」
修道士達の言うことをなんでも聞く、都合のいい駒として扱われていた。
それをもっと早くに気づけていれば、最悪の未来を選び取らずに済んだ。
なのに――。
「きれい……」
わたしはうっとりと瞳を細めて魔に魅入られ、彼に差し出された禍々しいオーラを放つ黒のマイクを手に取る。
「悪い意味で、ね」
男の呟きに含みがあることなど知らぬまま――こうして自分は、人間が手にしてはいけない闇の力を身に宿したのだった。