バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
 ――気の迷いに決まっている。
 いつか必ず、彼女は再びオレに気を許してくれるはずだ。
 だってルリミカは、オレが好きなのだから……。

 そうして婚約者を想い続け、毎日のように公爵家へ通い詰めた。
 しかし、彼女の隣にはいつだってダグラスがいて――。
 オレは会うことすらも許されない生活が続く。

 ――なんでだよ……! オレは、王太子だぞ!?

 リナリアのように媚び、おだて、嬉々として触れてくれさえすれば、それでよかった。
 なのに――。
 あの女は、オレを裏切った。

 ――そんな奴を愛し続けるより、自分を好きだと言ってくれた女性に心を許すのは、当然だろう?

「リナリア。好きだ!」
「わたしも! 大好き!」

 こうしてオレは、選択を間違えた。
 それを後悔することになると、気づかぬまま……。
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