バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「なぜ救済の歌姫と、婚約破棄をしたのだ!」
オレの父親は、救済の歌姫と呼ばれる存在に執着している。
ルリミカからリナリアに乗り換える際に了承を得られたのは、彼女がそう呼ばれるに相応しい存在だと主張したからだ。
それを、真に受けた結果がこれだった。
「今すぐ妹と同じ称号を語る偽物を、王城から追い出せ! 婚約は破棄し、再び救済の歌姫と婚約を結べ! いいな!?」
父は物凄い剣幕で一方的に怒鳴りつけると、ブツブツと人名を繰り返す。
それが救済の歌姫として隣国で名を馳せ、非業の死を遂げた叔母の名前だと言うのは、この城にいる誰も知っている公然の秘密だった。
――ルリミカがオレの婚約者として再び名を連ねるようになれば、親父は嬉々としてあいつをかわいがるだろうな……。
それは癪に触るが、怒鳴り散らされるよりはずっといい。
オレはリナリアを追い出し、部下に命じる。
「なんとしてでも、ルリミカを探し出せ!」
「はっ!」
彼らが無事に彼女を見つけ出したところで、今までのように執着するつもりはなかった。
自分を捨て別の男を選んだ女など、愛する価値もない。
そう、思っていたのに――。
オレの父親は、救済の歌姫と呼ばれる存在に執着している。
ルリミカからリナリアに乗り換える際に了承を得られたのは、彼女がそう呼ばれるに相応しい存在だと主張したからだ。
それを、真に受けた結果がこれだった。
「今すぐ妹と同じ称号を語る偽物を、王城から追い出せ! 婚約は破棄し、再び救済の歌姫と婚約を結べ! いいな!?」
父は物凄い剣幕で一方的に怒鳴りつけると、ブツブツと人名を繰り返す。
それが救済の歌姫として隣国で名を馳せ、非業の死を遂げた叔母の名前だと言うのは、この城にいる誰も知っている公然の秘密だった。
――ルリミカがオレの婚約者として再び名を連ねるようになれば、親父は嬉々としてあいつをかわいがるだろうな……。
それは癪に触るが、怒鳴り散らされるよりはずっといい。
オレはリナリアを追い出し、部下に命じる。
「なんとしてでも、ルリミカを探し出せ!」
「はっ!」
彼らが無事に彼女を見つけ出したところで、今までのように執着するつもりはなかった。
自分を捨て別の男を選んだ女など、愛する価値もない。
そう、思っていたのに――。