バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
 しかし、修道士達が彼女を守るように立ちはだかっているせいで、数は減るばかり。

 王立騎士団を派遣してほしいと懇願を受けたが、オレ達は志を同じとする同志だ。
 リナリアの邪魔をする理由がない。
 適当にはぐらしている間に、被害は日に日に拡大していく。

「王家はなぜ、助けを求める民の声を聞かないんだ!?」
「狂っている……!」
「国民達を全員、根絶やしにするつもりか!?」

 付き合っていられないと、次々とこの国をあとにする者が増えたが、心配はいらない。

 ルリミカさえ生き返れば、彼女の力で何もかもが元通りになるはずだ。

 救済の歌姫とは、歌声を響かせるこで不可能を可能とする。
 そんな、特別な人間なのだから――。

「ヴァルツハイユ帝国の皇帝より、招待状が届いております」

 あちこちで戦が起きている状況で、自国をほっぽり出すなどあり得ない。

「この状況で、招待状だと? あまりにも非常識すぎる……」

 苛立ちを隠せないままその手紙を開封し、目を通す。
 その直後、オレはそこに綴られた文字を凝視した。
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