バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
12・幾度となく繰り返し、手に入れた君【ダグラス】
 ――ああ。また、駄目だった。
 俺は最愛の女性が自分以外の男に組み敷かれて乱れる姿を目にし、拳を握りしめる。

「私を、愛さなくても、構いませんわ!」

 どうしてあんな男に肌を許すんだ。
 婚約者よりも妹を選び、「お前を好きになることはない」とまで言い放った奴だぞ?

「リナリアの、代わりでも、いいんですの……っ!」


 俺なら、あんなに義務的で一方的に組み伏せない。
 苦痛に歪む表情を和らげるため、「もう無理」だと彼女が根を上げるほどに蕩けさせてやれる。

「く……っ」

 どうして、いつもあいつを選ぶんだ?
 俺がはっきり、好きだと言ってやらないからか?

 俺はどうしたら、君と幸せになれる……?

「ジェラルド、様……っ!」

 ジェラルドはルリミカから身体を離すと、身支度を整えて去って行った。

「売女が……」

 彼女の心に傷を作るような言葉を、言い残して。

「ようやく、殿下の身体を手に入れられましたわ……!」

 彼女は恍惚とした表情で腹部を撫でつけ、口元を和らげた。
< 225 / 260 >

この作品をシェア

pagetop