バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「は……っ。不意打ちなんて、卑怯ですわ……!」
「油断しているほうが悪い」
「な……っ!?」

 ルリミカは何か言いたげに、わなわなと唇を震わせた。
 しかし、こちらが剣呑な表情をすれば、その先に続く言葉が紡がれることはない。
 彼女もよく、わかっているのだろう。
 苛立った俺は、自分でも手がつけられないほど凶暴になると――。

「俺に無断で、禁呪について調べようした罰だ」
「こ、これは……! 救済の歌姫として生きていくにあたり、必要な知識ですわ!」
「一通り頭に入れたあと、1人であの女と決着をつけるつもりだったんだろう」
「そ、そんなこと……!」
「嘘をつくな」

 ルリミカはこの期に及んでも、まだ言い逃れをしようと試みる。
 それに苛立ち強い口調で避難すれば、ゆっくりと瑠璃色の瞳がこちらに向けられた。

「俺の目を、きちんと見て言え」
「う、うぅ……っ」
「ルリミカ」
「だ、だって! 私のせいで、妹が国民達に迷惑をかけているんですのよ!? 私達が生きていく上で、母国の民達がどうなろうが知ったこっちゃありませんけれど……! このまま放置するのは、目覚めが悪いですもの……!」
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