バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「自分が何をしたか、わかっていますわよね?」
「うん! 姉様を生き返らせるために、たくさんの人を生贄に捧げたの!」

 もしも前世や回帰する前の記憶を思い出さなければ、あそこに立っていたのは自分だった。
 いつの間にか妹と立場が入れ替わっているのは、もしかしたら私が原作通りに行動しなかったせいかもしれない。

「それを理解しているのなら、なぜ……!」

 こうなったのは自分のせいかもしれいという予感が心を揺さぶり、発言にも悔しさが滲む。

「だって! そうしなきゃ、ジェラルドの妻になれないって言うんだもん。仕方ないよね?」
「己の私利私欲のためなら、なんの罪もない人々が犠牲になってもいいと言うんですの……!?」
「そうだよ?」

 彼女は一体それの何が悪いのかわからないようで、どうしてこんなに私が怒っているのだろうかと不思議がっていた。

 ――リナリアは昔から他者の気持ちに寄り添えず、自分本位なところがありましたけれど……!

 それでも、私が駄目だと言えば渋々その行為を辞めるくらいの頭はあった。
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