バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「そうか……。わかった。それが君の望みならば、極力叶えよう」
「ありがとうございます。それでは、失礼いたしますわね」
「ああ」

 私は頭を下げたあと、ドレスの裾を両手でちょこんと摘む。
 その後、壁際に控えていたラルラを伴って自室に戻った。

 ――父親がいい人だったなんて、とんだ誤算だ。

 でも……。
 そのおかげで、何もかもがうまくいきそうだ。

 順調すぎて不安な点も多くあるが、それはこれからの行動次第でどうにか挽回していくしかないだろう。

 ――信頼のおける侍女と父様を味方につければ、あとはどうとでもなる。

 私は1か月後に行われる妃教育の日までに、どうやって父の目を盗んで修道院へ向かうかを懇々と考え続けたのだった。
< 30 / 110 >

この作品をシェア

pagetop