バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
手を取り合って楽しそうに踊る2人を冷めた目で見つめながら、静かにダンスホールから退室した。
「やっと体罰講師の魔の手から、逃れられたぞー!」
開放的な気分でいっぱいになった私は、周りに人がいないのをいいことに素を出し、大声で叫ぶ。
扇で引っ叩かれた肩は痛むが、もう二度と関わらないで済むと思えば屁でもない。
――さっさとラルラと合流して、帰路につかないと……。
私は晴れやかな気分のまま王城の外へ出る。
そうして、公爵家の家名の入った馬車が停車している正門を目指した。
「ルリミカ!」
しかし――その途中で、邪魔をするものが現れた。
右肩を掴んできたのは、私の婚約者であるジェラルドだ。
殿下に先程扇で引っ叩かれた場所を刺激されたせいか、我慢できないほどの激痛が走る。
「い……っ!」
「なんであんたの妹が、妃教育を受けているんだ!?」
「痛い、ですわ……!」
「オレの婚約者は、あんただろ!?」
「ぐ……っ。はっ、離してくださる!?」
「嫌だ。こうやって押さえつけておかなきゃ、逃げるだろうが!」
婚約者が苦痛の表情を浮かべているのに患部から手を離さずに圧迫するなど、正気とは思えなかった。
「やっと体罰講師の魔の手から、逃れられたぞー!」
開放的な気分でいっぱいになった私は、周りに人がいないのをいいことに素を出し、大声で叫ぶ。
扇で引っ叩かれた肩は痛むが、もう二度と関わらないで済むと思えば屁でもない。
――さっさとラルラと合流して、帰路につかないと……。
私は晴れやかな気分のまま王城の外へ出る。
そうして、公爵家の家名の入った馬車が停車している正門を目指した。
「ルリミカ!」
しかし――その途中で、邪魔をするものが現れた。
右肩を掴んできたのは、私の婚約者であるジェラルドだ。
殿下に先程扇で引っ叩かれた場所を刺激されたせいか、我慢できないほどの激痛が走る。
「い……っ!」
「なんであんたの妹が、妃教育を受けているんだ!?」
「痛い、ですわ……!」
「オレの婚約者は、あんただろ!?」
「ぐ……っ。はっ、離してくださる!?」
「嫌だ。こうやって押さえつけておかなきゃ、逃げるだろうが!」
婚約者が苦痛の表情を浮かべているのに患部から手を離さずに圧迫するなど、正気とは思えなかった。