バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「どうすれば、君の好感度を上げられるのだろうな……」
「ご自分で、よくお考えになってくださる?」

 彼がどうしてそこまで執着するのかがさっぱり理解できず、呆れたように肩を竦める。
 だが、その言葉を最後にピッタリと言葉が聞こえなくなってしまった。
 どうやら、相当思い悩んでいるらしい。

 ――仕方ないか……。

 推しにアンニュイな表情をさせてしまった。
 そんな罪悪感を打ち消すため、渋々世間話を持ちかける。

「そもそも、あなたはどうしてこんなところにいらっしゃいまして?」
「剣の稽古だ」
「わざわざ、王城まで?」
「ああ。以前は公爵家に講師を呼んでいたのだが……。一対一で教えられることは何もないと言われてしまってな。今は、王立騎士団に混ざって訓練をしている」

 さり気なく自分が有能な騎士の卵だと匂わせてくるあたりが姑息だ。
 私は半ば呆れながらも、雑談を続ける。
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