バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「無様な姿を、晒してしまいましたわね……。不得意なダンスなんて、格好つけてするもんじゃありませんでしたわ……」
「ひ、ひぃ!」
苦笑いを浮かべて失敗を誤魔化そうとした直後、こちらをじっと見つめてうっとりと頬を紅潮させていたはずの修道女達が青ざめる。
引き攣った悲鳴まで下げて、何かに怯える始末だ。
一体、何事?
私はその原因を探すため、あたりを見渡し――そうして、気づく。
いつの間にか、先程別れたはずの司祭が恍惚とした表情を浮かべながら、仁王立ちしているのだと……。
「はははは! ようやく見つけましたぞ! 救済の歌姫を……! この女さえいれば、今度こそ! ヴァルツハイユ帝国を手中に収められる……!」
ヴァルツハイユ帝国とは、我が王国とは比べ物にならないほどの大国だった。
一時期友好条約を結んでいた時期もあったが、15年前に解消している。
原因は、確か……。
帝国に嫁いだ我が国の王妹が、非業の死を遂げたから。
陛下が彼の国に怨みをいだくのは当然だが、なんの関連性も見出せない司祭までが帝国を滅ぼそうと躍起になっている理由がよくわからない。
私は呆然と高笑いを続ける男を凝視し、その場に留まり続けた。
「ひ、ひぃ!」
苦笑いを浮かべて失敗を誤魔化そうとした直後、こちらをじっと見つめてうっとりと頬を紅潮させていたはずの修道女達が青ざめる。
引き攣った悲鳴まで下げて、何かに怯える始末だ。
一体、何事?
私はその原因を探すため、あたりを見渡し――そうして、気づく。
いつの間にか、先程別れたはずの司祭が恍惚とした表情を浮かべながら、仁王立ちしているのだと……。
「はははは! ようやく見つけましたぞ! 救済の歌姫を……! この女さえいれば、今度こそ! ヴァルツハイユ帝国を手中に収められる……!」
ヴァルツハイユ帝国とは、我が王国とは比べ物にならないほどの大国だった。
一時期友好条約を結んでいた時期もあったが、15年前に解消している。
原因は、確か……。
帝国に嫁いだ我が国の王妹が、非業の死を遂げたから。
陛下が彼の国に怨みをいだくのは当然だが、なんの関連性も見出せない司祭までが帝国を滅ぼそうと躍起になっている理由がよくわからない。
私は呆然と高笑いを続ける男を凝視し、その場に留まり続けた。