【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
 言いながらそっと距離をとる。

「朝から心臓に悪いことはやめてもらえませんか」
「また別の君になってないか確認しただけだ」

 苦情を言うと、ギルフォードは平然と返した。
 まぁ確かに『エメリア』であれば喜ぶところだろうか。

「元通りだな、よかった」
「……ご心配を、おかけしました。そうだ、毒リンゴのキスのことですけどっ」

 そこで、ベッドでイヴァンとフレンが起き上がった。

「……おはようございます皇帝陛下、皇妃殿下……」
「おはよう、ございます……」

 まだ眠いのか目は開いていない。ギルフォードに言いたいことは山ほどあるが、起きた子どもたちにしなければならないことがある。

「おはよう、二人とも!」

 もう恒例になった朝のぎゅーの挨拶である。

「……」

 そこで無言でギルフォードがベッドに乗った。

「はいはい、陛下も」

 苦笑して、三人まとめて抱きしめたところで、メレディスや侍従が起こしにやってきた。
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