【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
6.視察だ!
あっという間に出発の日になった。
皇帝一家の視察のためにと用意されたのは、豪華な四頭立ての馬車だ。外装はもちろん、内装までとても手が込んでいる。
そこにずらりと控えるのは護衛の騎士や侍従、メイドたち。
いくつかの馬車に別れて移動するのだが、用意した着替えの服や荷物も大量に運び込まれていく。
「ご苦労様です。よかったら『これ』使ってくださいな」
そこにエメリアはひっそり用意した品を紛れ込ませた。
一応、顔見知りのメイドに使い方を説明する。
「そんな……皇妃殿下自ら……っありがとうございます」
「効果があるかどうかは使ってみないとわからないのだけど」
「いえ、きっと皆も泣いて喜びますよ!」
いくつもの場所を巡る旅。
行くのはアスファルトで舗装されていない道と木の車輪、そしてサスペンションの乏しい馬車。
遊びではなく視察という仕事に行くのだ、準備は万全にしなければならない。
ということでフレンやギルフォードとともに馬車に乗り込んだエメリアは、持ってきた袋を開いた。
「二人とも、これを」
エメリアはそこから、いろいろなものを取り出した。
王宮から身重で逃げるときにも使用したものだ。
まず、車輪の振動を逃がすための厚手のクッション。それをフレンのお尻の下に置く。
次にフレンの足の高さに調整した足置きを床に置いた。
「陛下も使いますか?」
「……いや、いい」
「そうですか……あ、背もたれにも使える腰痛対策クッションもありますよ」
「……」
無言で手を差し出されたので、腰痛クッションを渡した。もちろん自分の座面にも置いた。
皇帝一家の視察のためにと用意されたのは、豪華な四頭立ての馬車だ。外装はもちろん、内装までとても手が込んでいる。
そこにずらりと控えるのは護衛の騎士や侍従、メイドたち。
いくつかの馬車に別れて移動するのだが、用意した着替えの服や荷物も大量に運び込まれていく。
「ご苦労様です。よかったら『これ』使ってくださいな」
そこにエメリアはひっそり用意した品を紛れ込ませた。
一応、顔見知りのメイドに使い方を説明する。
「そんな……皇妃殿下自ら……っありがとうございます」
「効果があるかどうかは使ってみないとわからないのだけど」
「いえ、きっと皆も泣いて喜びますよ!」
いくつもの場所を巡る旅。
行くのはアスファルトで舗装されていない道と木の車輪、そしてサスペンションの乏しい馬車。
遊びではなく視察という仕事に行くのだ、準備は万全にしなければならない。
ということでフレンやギルフォードとともに馬車に乗り込んだエメリアは、持ってきた袋を開いた。
「二人とも、これを」
エメリアはそこから、いろいろなものを取り出した。
王宮から身重で逃げるときにも使用したものだ。
まず、車輪の振動を逃がすための厚手のクッション。それをフレンのお尻の下に置く。
次にフレンの足の高さに調整した足置きを床に置いた。
「陛下も使いますか?」
「……いや、いい」
「そうですか……あ、背もたれにも使える腰痛対策クッションもありますよ」
「……」
無言で手を差し出されたので、腰痛クッションを渡した。もちろん自分の座面にも置いた。