【完結】転生したら、退場予定の悪妃になりまして
変な声が出た。
ギルフォードは外に興味はなさそうで、ネックピローをつけて馬車の中でも仕事をしている。
「へ、へぇ……いつの間にそんなことに……」
そこでちょうどエメリアたちの乗る馬車が門をくぐって皇都の外に出た。
馬に乗った騎士たちが周りを取り囲むのを眺めていたフレンが、エメリアを見上げた。
「おかあさま、ようせいさんにたのんで村のようすを見ましょうか」
「そんなことができるの?」
「くんれんしました」
フレンが胸を張る。
イヴァンに渡した妖精と、同じ原理なのだろう。
ギルフォードは村には何もしていないと言っていた。それは信用しているけれど……。
「お願いしてもいい?」
「もちろんです!」
フレンが目を閉じる。ギルフォードは特に止めることもない。
しばらくしてフレンが目を開けた。
「村に、おかあさまとフレンのぞうが立ってました」
「なぜ」
その問いかけに答えたのはギルフォードだった。
「無事に皇妃母子を育てたということで、口止めも兼ねて報奨金を多めに渡した。それで建てたらしい」
「そうだったのですか……っていうか詳細も知っていたのですね」
「ぞうのまえで、みんながおがんでいました」
「……」
(フレンはともかく、私にはご利益ないだろうに)
なんだか申し訳ない気持ちになる。
「そんちょうさんもみんなも元気そうでした!」
「それは、よかったわ」
今回の視察には、近くまでは行くが残念ながら僻地にある村への正式訪問は含まれていない。
だがまたいつか村の皆に再会する日も来るだろう。
それがとても楽しみだ。
ギルフォードは外に興味はなさそうで、ネックピローをつけて馬車の中でも仕事をしている。
「へ、へぇ……いつの間にそんなことに……」
そこでちょうどエメリアたちの乗る馬車が門をくぐって皇都の外に出た。
馬に乗った騎士たちが周りを取り囲むのを眺めていたフレンが、エメリアを見上げた。
「おかあさま、ようせいさんにたのんで村のようすを見ましょうか」
「そんなことができるの?」
「くんれんしました」
フレンが胸を張る。
イヴァンに渡した妖精と、同じ原理なのだろう。
ギルフォードは村には何もしていないと言っていた。それは信用しているけれど……。
「お願いしてもいい?」
「もちろんです!」
フレンが目を閉じる。ギルフォードは特に止めることもない。
しばらくしてフレンが目を開けた。
「村に、おかあさまとフレンのぞうが立ってました」
「なぜ」
その問いかけに答えたのはギルフォードだった。
「無事に皇妃母子を育てたということで、口止めも兼ねて報奨金を多めに渡した。それで建てたらしい」
「そうだったのですか……っていうか詳細も知っていたのですね」
「ぞうのまえで、みんながおがんでいました」
「……」
(フレンはともかく、私にはご利益ないだろうに)
なんだか申し訳ない気持ちになる。
「そんちょうさんもみんなも元気そうでした!」
「それは、よかったわ」
今回の視察には、近くまでは行くが残念ながら僻地にある村への正式訪問は含まれていない。
だがまたいつか村の皆に再会する日も来るだろう。
それがとても楽しみだ。