策士な財閥ホテル王は政略妻との初恋を実らせる
4 変化するふたりの関係
五月中旬。
海外リゾートホテルの着工パーティーに同伴してほしいと雪成さんから頼まれた。
城下不動産はヨーロッパやアメリカなど世界中のいくつものリゾート地にホテルを運営しているが、今回誘われた開発中のホテルはハワイ島にある。
こうしたパーティーは同伴であったほうが参加者と交流が深められ関係も広がる。
夫の仕事に必要ならば、支える妻となった以上、断る理由はない。
それに、気温が高い日が増えたとはいえまだ朝晩は冷える日本から、眩いビーチへ行ける。
夏を先取りするみたいで楽しみだ。
海外旅行は何度か行ったことがあるけれど、成田空港のビジネスジェット専用のプレミアムゲートを訪れるのは初めて。
出国の手続きは驚くほどスムーズに行われ、白を貴重とした明るく優雅な雰囲気のラウンジで短い時間を過ごす。
そして専用駐機場で乗り込んだのは、初めてのプライベートジェット。
「うわぁ、素敵……!」
機内はまるでホテルの一室さながら、思わずため息がもれる落ち着いた空間だった。
二十一時に出発し、遅めのディナーは高級なコース料理に美味しいワイン。
ラグジュアリーでプライベートな空の旅は非現実的過ぎて、まるで夢の中にいるようだった。
フライト時間はおよそ七時間ほどで、ハワイ島コナ空港に到着した。現地時間は朝の十時。
こちらでもVIP待遇で、滞りなく送迎車に乗り込む。
約三十分ほどでスイートキングズホテルハワイに到着した。
スイートキングズホテルハワイはハワイ島最大級のラグジュアリーホテルで、日本人観光客も多くサービスが充実している。
オーシャンフロントに建ち、五百を超える全客室からエメラルドグリーンに輝くビーチが眺められる。
宮殿のような外観にうっとりしながらロビーに入ると、まず目を奪われたのは嘆息するほど豪華なシャンデリア。海風にきらめいている。
ロビーのラウンジは広々としているし、レストランにスパ、ラグーンプール、それから穏やかな入江のプライベートビーチでリラックスできるのも世界中の旅行客から人気がある理由だ。
最上階のスイートルームに案内される。
荷解きを忘れ、窓の外の景色に心を奪われた。
ライトブルーの空と海、ビーチリゾートの南国気分を引き立てるかわいらしい茅葺き屋根。
目にするものすべてが新鮮で美しい。
「移動で疲れただろう。ランチはルームサービスを頼むよ」
もうこの光景を拝めただけで幸せで、より多くの人にも見てもらいたいなぁと思ったとき、肩をポンと叩かれた。
「美雨?」
「あ、ごめんなさい! 眺めが素晴らしいので夢中になっちゃって」
雪成さんに真顔で見つめられ、反省する。
窓ガラスにへばりついたまま、話しかけても一向に反応がない私をさぞかし心配しただろう。
海外リゾートホテルの着工パーティーに同伴してほしいと雪成さんから頼まれた。
城下不動産はヨーロッパやアメリカなど世界中のいくつものリゾート地にホテルを運営しているが、今回誘われた開発中のホテルはハワイ島にある。
こうしたパーティーは同伴であったほうが参加者と交流が深められ関係も広がる。
夫の仕事に必要ならば、支える妻となった以上、断る理由はない。
それに、気温が高い日が増えたとはいえまだ朝晩は冷える日本から、眩いビーチへ行ける。
夏を先取りするみたいで楽しみだ。
海外旅行は何度か行ったことがあるけれど、成田空港のビジネスジェット専用のプレミアムゲートを訪れるのは初めて。
出国の手続きは驚くほどスムーズに行われ、白を貴重とした明るく優雅な雰囲気のラウンジで短い時間を過ごす。
そして専用駐機場で乗り込んだのは、初めてのプライベートジェット。
「うわぁ、素敵……!」
機内はまるでホテルの一室さながら、思わずため息がもれる落ち着いた空間だった。
二十一時に出発し、遅めのディナーは高級なコース料理に美味しいワイン。
ラグジュアリーでプライベートな空の旅は非現実的過ぎて、まるで夢の中にいるようだった。
フライト時間はおよそ七時間ほどで、ハワイ島コナ空港に到着した。現地時間は朝の十時。
こちらでもVIP待遇で、滞りなく送迎車に乗り込む。
約三十分ほどでスイートキングズホテルハワイに到着した。
スイートキングズホテルハワイはハワイ島最大級のラグジュアリーホテルで、日本人観光客も多くサービスが充実している。
オーシャンフロントに建ち、五百を超える全客室からエメラルドグリーンに輝くビーチが眺められる。
宮殿のような外観にうっとりしながらロビーに入ると、まず目を奪われたのは嘆息するほど豪華なシャンデリア。海風にきらめいている。
ロビーのラウンジは広々としているし、レストランにスパ、ラグーンプール、それから穏やかな入江のプライベートビーチでリラックスできるのも世界中の旅行客から人気がある理由だ。
最上階のスイートルームに案内される。
荷解きを忘れ、窓の外の景色に心を奪われた。
ライトブルーの空と海、ビーチリゾートの南国気分を引き立てるかわいらしい茅葺き屋根。
目にするものすべてが新鮮で美しい。
「移動で疲れただろう。ランチはルームサービスを頼むよ」
もうこの光景を拝めただけで幸せで、より多くの人にも見てもらいたいなぁと思ったとき、肩をポンと叩かれた。
「美雨?」
「あ、ごめんなさい! 眺めが素晴らしいので夢中になっちゃって」
雪成さんに真顔で見つめられ、反省する。
窓ガラスにへばりついたまま、話しかけても一向に反応がない私をさぞかし心配しただろう。