策士な財閥ホテル王は政略妻との初恋を実らせる
「彼女はハワイの日本人スタイリストなんだ。俺の服も選んでもらったんだよ」
「そうだったのですね」
まじまじと直近で見ると、雪成さんのスタイルの良さと顔立ちの美麗さは圧巻で息を呑んだ。
「センスがいいだろう?」
「はい、とっても。すごく素敵です」
目を見て言ってから、急に恥ずかしさに襲われた。
「美雨に言ってもらえると、こんなにうれしいんだな」
雪成さんが照れくさそうにはにかむ。
「私も、雪成さんにきれいだって言ってもらえて、すごくうれしいです」
どんなにおしゃれしたって、雪成さんにかわいいって思ってもらえないと意味がない。
そう思ったとき、雪成さんがフッと魅力的に微笑み、私の顔に手を伸ばす。
「そんなにかわいい顔で誘惑しないでくれ」
「し、してません!」
頬を指先でくすぐられ、触れ合っているのはほんの僅かなのにドキドキする。
「なんだ、残念」
口端をクイッと上げて笑うと、雪成さんは私の左手を取り、エンゲージリングに唇を寄せた。
その仕草がものすごくハンサムで、こんなに素敵な人が旦那様だなんて今更ながら信じられない。
雪成さんの一挙手一投足から目が離せなかった。
そばにいるだけで胸が高鳴り、心がキュンとして体が甘く疼くなんて。経験したことがないから戸惑う。
昨夜を反芻すると、顔が紅潮した。
初めてだったのに心地よかった。
もちろん緊張はしたけれど、目線を合わせて素肌を重ねると、際限のない幸せを感じた。
雪成さんの腕の中で、彼に惹かれていると自覚した。
たぶん本当はもっとずっと前から、好きになっていたと思う。
ひょっとしたら婚活パーティーで助けてくれたときから、雪成さんに好意を抱いていたのかもしれない。
さらに昔会っていた事実を知り、同居して彼の優しさに接していくうちに、思いに拍車がかかった。
雪成さんは私のことをどう思ってるのだろう……。
『だが、ずるいと思われてもいい。きみを手に入れられるなら』
昨夜のあの言葉は、政略結婚の相手として?
それとも、私と同じ気持ちを抱いてくれているのかな……。
知りたいような、知りたくないような複雑な感情だった。
「そうだったのですね」
まじまじと直近で見ると、雪成さんのスタイルの良さと顔立ちの美麗さは圧巻で息を呑んだ。
「センスがいいだろう?」
「はい、とっても。すごく素敵です」
目を見て言ってから、急に恥ずかしさに襲われた。
「美雨に言ってもらえると、こんなにうれしいんだな」
雪成さんが照れくさそうにはにかむ。
「私も、雪成さんにきれいだって言ってもらえて、すごくうれしいです」
どんなにおしゃれしたって、雪成さんにかわいいって思ってもらえないと意味がない。
そう思ったとき、雪成さんがフッと魅力的に微笑み、私の顔に手を伸ばす。
「そんなにかわいい顔で誘惑しないでくれ」
「し、してません!」
頬を指先でくすぐられ、触れ合っているのはほんの僅かなのにドキドキする。
「なんだ、残念」
口端をクイッと上げて笑うと、雪成さんは私の左手を取り、エンゲージリングに唇を寄せた。
その仕草がものすごくハンサムで、こんなに素敵な人が旦那様だなんて今更ながら信じられない。
雪成さんの一挙手一投足から目が離せなかった。
そばにいるだけで胸が高鳴り、心がキュンとして体が甘く疼くなんて。経験したことがないから戸惑う。
昨夜を反芻すると、顔が紅潮した。
初めてだったのに心地よかった。
もちろん緊張はしたけれど、目線を合わせて素肌を重ねると、際限のない幸せを感じた。
雪成さんの腕の中で、彼に惹かれていると自覚した。
たぶん本当はもっとずっと前から、好きになっていたと思う。
ひょっとしたら婚活パーティーで助けてくれたときから、雪成さんに好意を抱いていたのかもしれない。
さらに昔会っていた事実を知り、同居して彼の優しさに接していくうちに、思いに拍車がかかった。
雪成さんは私のことをどう思ってるのだろう……。
『だが、ずるいと思われてもいい。きみを手に入れられるなら』
昨夜のあの言葉は、政略結婚の相手として?
それとも、私と同じ気持ちを抱いてくれているのかな……。
知りたいような、知りたくないような複雑な感情だった。