アンコールはリビングで
「凪ー?」

リビングから湊の声がする。私は自分の洗濯物を片付けながら、湊のいるリビングへと歩いて行く。

「んー?どうしたの?」

「腹減った。なんか食うもんない?」

「…え。朝ごはん食べたばっかりでしょ。冷蔵庫に作り置きのピクルスならあるけど」

「草じゃなくて、もっとこう……ガツンとしたやつ」

「ダメ。昨日の夜、鍋の〆にうどん食べたでしょ。今日のお昼は軽めにするの」

私はキッパリと言い放ち、冷蔵庫の方へと向かった。
背後で「……ちぇっ、鬼コーチかよ」という、諦め混じりのボヤきが聞こえたが、無視だ。

彼と私の健康管理は、私のライフワークなのだから。
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