アンコールはリビングで
5 画面越しの王子様と、秘密の寄り道
1. 休憩室の「早瀬くん」
月曜日の午後2時。
オフィスの空気は、昼食後の気怠さと午後の忙しなさが混ざり合い、独特の重さを帯びていた。
「……ふぅ」
私はデスクから立ち上がり、凝り固まった首を回した。
今朝、玄関で見送った湊の言葉が脳裏をよぎる。
『あー、ダルい。朝イチでドラマの番宣の撮影……行きたくねぇ』
玄関のドアノブを掴みながら、駄々っ子のように項垂れていた彼。
でも、その直後に『でも今日、巻きで終わるっぽいんだよな!』と、分かりやすく小躍りしていた姿を思い出して、私は思わず吹き出しそうになった。
(……今頃、ちょうど撮影してるくらいかな)
彼が早く帰るなら、私も今日は意地でも定時で上がりたい。
そのために、まずは頼まれた雑務を片付けなくては。
月曜日の午後2時。
オフィスの空気は、昼食後の気怠さと午後の忙しなさが混ざり合い、独特の重さを帯びていた。
「……ふぅ」
私はデスクから立ち上がり、凝り固まった首を回した。
今朝、玄関で見送った湊の言葉が脳裏をよぎる。
『あー、ダルい。朝イチでドラマの番宣の撮影……行きたくねぇ』
玄関のドアノブを掴みながら、駄々っ子のように項垂れていた彼。
でも、その直後に『でも今日、巻きで終わるっぽいんだよな!』と、分かりやすく小躍りしていた姿を思い出して、私は思わず吹き出しそうになった。
(……今頃、ちょうど撮影してるくらいかな)
彼が早く帰るなら、私も今日は意地でも定時で上がりたい。
そのために、まずは頼まれた雑務を片付けなくては。