獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢
ブライスが悪役令嬢であることは、物語上既に決まっていることで、転生してフレデリックと婚約した当時に記憶を取り戻した私も、いつかは彼に婚約破棄をされるだろうと思っていた。
だって、『れんかん』は幼少期からすぐにヒロインが登場し、前世知識を持っている悪役令嬢でもつけいる隙なんてなかったのだ。
けれど、まさか……転生ヒロインに悪役令嬢であるブライスが虐められてしまうなんて、記憶を取り戻したばかりの私はまったく思いもしなかった。
ああ……そうだ。そうだった。婚約破棄は成された。私はもう、あの二人と関わらなくて良い。
「……私が……その、フレデリックと親しい女性を殺そうとしたと」
「は? 君は恋敵を……殺そうとしたのか?」
ヴィルフリートはまた、気分を害したように眉を寄せてそう言った。
「ち! 違います!」
ヴィルフリートは私にとって命の恩人だ。そんな人間を自分は助けてしまったのかと、後悔されたくはなかった。
それに、咄嗟に否定した私は、きっとずっと誰かに、自分の中にある『真実』を訴えたかった。
だって、『れんかん』は幼少期からすぐにヒロインが登場し、前世知識を持っている悪役令嬢でもつけいる隙なんてなかったのだ。
けれど、まさか……転生ヒロインに悪役令嬢であるブライスが虐められてしまうなんて、記憶を取り戻したばかりの私はまったく思いもしなかった。
ああ……そうだ。そうだった。婚約破棄は成された。私はもう、あの二人と関わらなくて良い。
「……私が……その、フレデリックと親しい女性を殺そうとしたと」
「は? 君は恋敵を……殺そうとしたのか?」
ヴィルフリートはまた、気分を害したように眉を寄せてそう言った。
「ち! 違います!」
ヴィルフリートは私にとって命の恩人だ。そんな人間を自分は助けてしまったのかと、後悔されたくはなかった。
それに、咄嗟に否定した私は、きっとずっと誰かに、自分の中にある『真実』を訴えたかった。