獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢
……そういえば、思い出すとヴィルフリートの人嫌いの理由は作中でも謎のままで、明かされることはなかった。
「私は、ブライス・ルブラン。ルブラン公爵ヘンリーの娘です。ああ……本日、国外追放の罪を受けることになったので、もう貴族ではないかもしれませんが……」
……そうだった。私は悪役令嬢というよりも『元』悪役令嬢で、断罪されて終わった。
本当に良かったのだわ。これで……そうよ。苦しめられた役割から解放されて、もうどうにかしようともがくことはない。
「……いや、確たる情報を聞くまでは、それは判断しない方が良い。まだ何も聞いていないなら、どうなっているかわからんだろう。君の父君には、話は?」
「いえ。ルブラン公爵である父に会うことは、許されませんでした。オーキッド公爵令息より、これは王命だと……」
私は父に会うことも、ルブラン公爵邸へと戻ることすら許されなかった。だから、貴族令嬢なのに着の身着のままの状態で、城の外に出されることになってしまった。
とは言え、ルブラン公爵家から迎えの馬車が来ていない状態で、その理由はお察しなのかもしれない。
「私は、ブライス・ルブラン。ルブラン公爵ヘンリーの娘です。ああ……本日、国外追放の罪を受けることになったので、もう貴族ではないかもしれませんが……」
……そうだった。私は悪役令嬢というよりも『元』悪役令嬢で、断罪されて終わった。
本当に良かったのだわ。これで……そうよ。苦しめられた役割から解放されて、もうどうにかしようともがくことはない。
「……いや、確たる情報を聞くまでは、それは判断しない方が良い。まだ何も聞いていないなら、どうなっているかわからんだろう。君の父君には、話は?」
「いえ。ルブラン公爵である父に会うことは、許されませんでした。オーキッド公爵令息より、これは王命だと……」
私は父に会うことも、ルブラン公爵邸へと戻ることすら許されなかった。だから、貴族令嬢なのに着の身着のままの状態で、城の外に出されることになってしまった。
とは言え、ルブラン公爵家から迎えの馬車が来ていない状態で、その理由はお察しなのかもしれない。