獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢
「そ、それは、私がたぶん……屋上に行ってどこか遠くに行きたいって、言ってしまったせいだと思います」

 多分、そうなのだ。この恐ろしい顔つきをしているものの、ヴィルフリートに甘える仕草をする銀竜は、おそらくは私の希望を聞いて応えてくれただけなのだろう。

「そう言いたくなった、ブライスの気持ちはわかる。あの女……まじで、やべえな」

 銀竜の首を労うように叩き、ヴィルフリートは苦笑いをした。

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