涙色のアリス 俺の声が聞こえるかい?
家に潜入していた隊員たちも重治の体を抱えた。 ぐったりしているから死んでいるようにも見えるんだが、、、。
「後妻さんは無事に救出したぞ。」 「了解。」
「安塚のほうはどうだ?」 「即死状態です。」
「分かった。 こっちは救急搬送だ。」 倒れている楓がタンカに乗せられていく。
俺は犇めき合っている人たちを押しのけてタンカに近付いた。 「楓‼」
その声に微かに首が動いた。 やがて救急車に乗せられた楓は救命救急センターへ搬送されていった。
佐々木さんが俺の傍に走ってきた。 「追い掛けよう。」
そう言ってアルファロメオのエンジンをフルに吹かす。 バス通りを爆走してようやく救急車に追い付いたらしい。
ラジオを点けてみた。 「安塚重治容疑者は機動隊の発砲によって死亡したことが確認されました。」
「親父さんと一緒に死ぬんじゃねえぞ。」 佐々木さんも祈るように呟いている。
救命救急センターに到着した救急車からタンカが下ろされる。 駆け寄ってきた医師や看護師に取り囲まれたタンカは処置室へ入っていった。
それから数分後、「緊急手術だ‼」というけたたましい声が聞こえてタンカが運び出されてきた。
「楓‼」 「心配しないで。 私は戻ってくるから。」
それだけ言うと楓は目を閉じた。 やがて緊急の手術が始まったが、、、。
1時間半後、出頭していた医師が沈痛な顔で手術室から出てきた。 「ご家族の方ですか?」
「知り合いの者です。」 「そうですか。 安塚楓さんですが、、、。 急所に弾丸が命中していたために亡くなりました。」
「え?」 俺はそれ以上口を開けずに居た。
楓が死んでしまった。 昨日まであんなに幸せそうにしていた楓が、、、。
楓の遺体は佐々木さんが運んでくれた。 無言のままで部屋に入る。
「楓、部屋に帰ってきたぞ。 見えるか?」 棺の蓋を開けてみる。
ツインテールの優しい顔がそこに有った。 窓の外ではいつの間に振り出したのか春雨が辺りの木々を濡らしていた。
楓は俺の胸の中で生きている。 これからもずっと、、、。
「後妻さんは無事に救出したぞ。」 「了解。」
「安塚のほうはどうだ?」 「即死状態です。」
「分かった。 こっちは救急搬送だ。」 倒れている楓がタンカに乗せられていく。
俺は犇めき合っている人たちを押しのけてタンカに近付いた。 「楓‼」
その声に微かに首が動いた。 やがて救急車に乗せられた楓は救命救急センターへ搬送されていった。
佐々木さんが俺の傍に走ってきた。 「追い掛けよう。」
そう言ってアルファロメオのエンジンをフルに吹かす。 バス通りを爆走してようやく救急車に追い付いたらしい。
ラジオを点けてみた。 「安塚重治容疑者は機動隊の発砲によって死亡したことが確認されました。」
「親父さんと一緒に死ぬんじゃねえぞ。」 佐々木さんも祈るように呟いている。
救命救急センターに到着した救急車からタンカが下ろされる。 駆け寄ってきた医師や看護師に取り囲まれたタンカは処置室へ入っていった。
それから数分後、「緊急手術だ‼」というけたたましい声が聞こえてタンカが運び出されてきた。
「楓‼」 「心配しないで。 私は戻ってくるから。」
それだけ言うと楓は目を閉じた。 やがて緊急の手術が始まったが、、、。
1時間半後、出頭していた医師が沈痛な顔で手術室から出てきた。 「ご家族の方ですか?」
「知り合いの者です。」 「そうですか。 安塚楓さんですが、、、。 急所に弾丸が命中していたために亡くなりました。」
「え?」 俺はそれ以上口を開けずに居た。
楓が死んでしまった。 昨日まであんなに幸せそうにしていた楓が、、、。
楓の遺体は佐々木さんが運んでくれた。 無言のままで部屋に入る。
「楓、部屋に帰ってきたぞ。 見えるか?」 棺の蓋を開けてみる。
ツインテールの優しい顔がそこに有った。 窓の外ではいつの間に振り出したのか春雨が辺りの木々を濡らしていた。
楓は俺の胸の中で生きている。 これからもずっと、、、。

