利害一致の同情婚 ~カタブツ航空自衛官は契約妻を溺愛する~
「私も、先輩みたいな素敵な演奏ができたらなあ」
まだまだ感動が冷めない私に、先輩が再び照れた笑みを浮かべる。
「趣味程度なんだけどな。鬱憤が溜まっているときなんかに弾くと、落ち着くんだ。ところで、君は? ピアノを習っているのか?」
「一年生の、小川雪乃って言います。ピアノは習ったことがないんですけど、吹奏楽部でフルートを吹いてます!」
説明をしながら、先輩の背後を通ってホワイトボード脇に置かれた机に近づく。
「あった」
「それはなに?」
私が手にしたものを見て、先輩が首を傾げる。
「楽器のメンテナンスの道具なんですけど、昨日の部活のときに忘れていっちゃって」
「君の演奏も、聞いてみたいな」
「ずっと先だけど、秋に定期演奏会があるんです。ぜひ来てくださいね」
この出会いをきっかけに、私と東坂先輩は顔を合わせれば声を掛け合う仲になっていた。
まだまだ感動が冷めない私に、先輩が再び照れた笑みを浮かべる。
「趣味程度なんだけどな。鬱憤が溜まっているときなんかに弾くと、落ち着くんだ。ところで、君は? ピアノを習っているのか?」
「一年生の、小川雪乃って言います。ピアノは習ったことがないんですけど、吹奏楽部でフルートを吹いてます!」
説明をしながら、先輩の背後を通ってホワイトボード脇に置かれた机に近づく。
「あった」
「それはなに?」
私が手にしたものを見て、先輩が首を傾げる。
「楽器のメンテナンスの道具なんですけど、昨日の部活のときに忘れていっちゃって」
「君の演奏も、聞いてみたいな」
「ずっと先だけど、秋に定期演奏会があるんです。ぜひ来てくださいね」
この出会いをきっかけに、私と東坂先輩は顔を合わせれば声を掛け合う仲になっていた。