利害一致の同情婚 ~カタブツ航空自衛官は契約妻を溺愛する~
見逃してはくれないのだろうと、小さく息を吐き出す。
「雅樹さんは残される家族のことを考えて、自分は結婚しないって言っていたから。こんなふうに私が過剰に心配したら――」
重荷になるでしょ?と、最後まで言い切る前に再び彼の腕の中に閉じ込められてしまう。
「雪乃に心配されるのは悪くない。申し訳ない気持ちもあるが、それでも俺はうれしく思っている」
顔を起こした彼が、再び私の顔を覗き込む。
「雪乃は特別だから」
額に口づけられて、ドキリとする。
「俺にこうされるのは、嫌じゃない?」
コクコクと、小さくうなずく。
嫌なわけがない。
「じゃあ、これは?」
そう言いながら、私の唇に彼は触れる程度に口づけた。
驚きに目を見開く。理解が追いつかず、その場に立ち尽くしてしまう。
「嫌だったか?」
かろうじて首を小さく横に振る。
「それはよかった」
彼がうれしそうに顔をほころばせる。
遅ればせながらキスされたと実感がわき、じわじわと頬が熱くなってきた。
「雪乃のこんな可愛い顔は、誰にも見せたくないな」
羞恥心でどうにかなってしまいそうだ。
ふたりきりだというのに、周囲から隠すように私を胸もとに抱きすくめてしまう。恥ずかしくてたまらないが、今はまともに彼の顔を見られそうにないから助かった。
「心配をしてくれて、ありがとう」
絶対的な安心感を与えてくれるこの腕の中にいても、今だけはさすがに落ち着かない。痛いほど打ちつける激しい鼓動が、彼に知られないようにと密かに祈った。
「雅樹さんは残される家族のことを考えて、自分は結婚しないって言っていたから。こんなふうに私が過剰に心配したら――」
重荷になるでしょ?と、最後まで言い切る前に再び彼の腕の中に閉じ込められてしまう。
「雪乃に心配されるのは悪くない。申し訳ない気持ちもあるが、それでも俺はうれしく思っている」
顔を起こした彼が、再び私の顔を覗き込む。
「雪乃は特別だから」
額に口づけられて、ドキリとする。
「俺にこうされるのは、嫌じゃない?」
コクコクと、小さくうなずく。
嫌なわけがない。
「じゃあ、これは?」
そう言いながら、私の唇に彼は触れる程度に口づけた。
驚きに目を見開く。理解が追いつかず、その場に立ち尽くしてしまう。
「嫌だったか?」
かろうじて首を小さく横に振る。
「それはよかった」
彼がうれしそうに顔をほころばせる。
遅ればせながらキスされたと実感がわき、じわじわと頬が熱くなってきた。
「雪乃のこんな可愛い顔は、誰にも見せたくないな」
羞恥心でどうにかなってしまいそうだ。
ふたりきりだというのに、周囲から隠すように私を胸もとに抱きすくめてしまう。恥ずかしくてたまらないが、今はまともに彼の顔を見られそうにないから助かった。
「心配をしてくれて、ありがとう」
絶対的な安心感を与えてくれるこの腕の中にいても、今だけはさすがに落ち着かない。痛いほど打ちつける激しい鼓動が、彼に知られないようにと密かに祈った。