利害一致の同情婚 ~カタブツ航空自衛官は契約妻を溺愛する~
「雅樹を支えてあげられるのは私よ」

 自信満々に言い切る彼女の方を、もう見ていられない。

 雅樹さんのことは信じているのに、彼への恋心と西崎さんの余裕な態度にぐらぐらと揺らぐ。

「よく考えてちょうだい」

 そう言い置いて、西崎さんはカフェを後にした。

「どうしたら、いいの……?」

 彼に尋ねればいい。それはわかっているのに、別れを切りだされたらと想像して尻込みする。

 西崎さんの話が事実なら、雅樹さんはきっと私に正直に話してくれるはず。ずるいかもしれないが、そう信じて彼からのアクションを待つしかなかった。



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