利害一致の同情婚 ~カタブツ航空自衛官は契約妻を溺愛する~
ずっと一緒にいたい
今夜こそ話をしようと思って心の準備をしていたものの、予定の時間を過ぎても雅樹さんが帰ってこない。
「なにか、あったのかな」
危険な任務にあたっていなければいいけれどと、不安が募る。
彼と一緒にいる限り、こんな恐怖はいつも付き纏うのだろう。もしかしたら数カ月、数年単位で不在にすることだって、この先に何回もあるかもしれない。
雅樹さんが家庭を持つことに躊躇する気持ちもわかる気がする。心配する側はもちろん、家族を不安にさせる彼だって苦しいに違いない。
「でも……彼が望んでくれるのなら、私は雅樹さんの隣にいたい」
負担になりたいわけじゃない。せめて疲れて帰ったときに、彼がゆっくりできる手助けをしたい。
仮初だってかまわない。むしろ恋愛感情が伴わないからこそ、夫婦でいても彼は気が楽なのかもしれない。
放っておくとひとりですべて背負ってしまいそうな雅樹さんを、労わってあげたい。
その役目を、彼が西崎さんに求めるのだとしたらそれでもかまわない。私がどうしたいのかというよりも、雅樹さんがなにを望んでいるかを一番に考えようと決めている。
スマホを確認しても、なにも連絡が入っていない、やはり、緊急で動いているのだろう。
「大丈夫かなあ」
心配でたまらない。なにかをしていないと、悪い想像ばかりが浮かぶ。
静かすぎて落ち着かず、テレビをつけてみた。
それからキッチンへ行き、食材を確認する。先日教えてもらったばかりの、ごぼうとチョコレートを使ったパウンドケーキの材料はすべてそろっている。気晴らしに作ってみようと、エプロンを身に着けた。
従兄が農業を営んでいるのもあり、料理もお菓子も野菜を使ったレシピが多い。健康にもいいし、お菓子を食べる罪悪感も軽くなる。と言いながら、味見と称して多めに食べてしまうのはいつものこと。
硬派な雅樹さんだが、その見た目の印象とはうらはらに実は甘いものも大丈夫。私が作ったお菓子を、いつもうれしそうに食べてくれる。
「なにか、あったのかな」
危険な任務にあたっていなければいいけれどと、不安が募る。
彼と一緒にいる限り、こんな恐怖はいつも付き纏うのだろう。もしかしたら数カ月、数年単位で不在にすることだって、この先に何回もあるかもしれない。
雅樹さんが家庭を持つことに躊躇する気持ちもわかる気がする。心配する側はもちろん、家族を不安にさせる彼だって苦しいに違いない。
「でも……彼が望んでくれるのなら、私は雅樹さんの隣にいたい」
負担になりたいわけじゃない。せめて疲れて帰ったときに、彼がゆっくりできる手助けをしたい。
仮初だってかまわない。むしろ恋愛感情が伴わないからこそ、夫婦でいても彼は気が楽なのかもしれない。
放っておくとひとりですべて背負ってしまいそうな雅樹さんを、労わってあげたい。
その役目を、彼が西崎さんに求めるのだとしたらそれでもかまわない。私がどうしたいのかというよりも、雅樹さんがなにを望んでいるかを一番に考えようと決めている。
スマホを確認しても、なにも連絡が入っていない、やはり、緊急で動いているのだろう。
「大丈夫かなあ」
心配でたまらない。なにかをしていないと、悪い想像ばかりが浮かぶ。
静かすぎて落ち着かず、テレビをつけてみた。
それからキッチンへ行き、食材を確認する。先日教えてもらったばかりの、ごぼうとチョコレートを使ったパウンドケーキの材料はすべてそろっている。気晴らしに作ってみようと、エプロンを身に着けた。
従兄が農業を営んでいるのもあり、料理もお菓子も野菜を使ったレシピが多い。健康にもいいし、お菓子を食べる罪悪感も軽くなる。と言いながら、味見と称して多めに食べてしまうのはいつものこと。
硬派な雅樹さんだが、その見た目の印象とはうらはらに実は甘いものも大丈夫。私が作ったお菓子を、いつもうれしそうに食べてくれる。