利害一致の同情婚 ~カタブツ航空自衛官は契約妻を溺愛する~
 絶え間ない愛撫で私を蕩けさせながら、身に着けていたものをすべて脱がしていく。

 それから彼の大きな手は、ずっと疼いていた下腹部をさらりとなでた。
 小さく体を震わせた私にかまわず、さらにその先へと這っていく。すっかり潤んだそこを、彼の指が何度か往復した。

「やぁ……」

 体を駆け抜ける大きな快感に翻弄されて、無我夢中で雅樹さんに抱き着く。

 くすっと笑いながら、それでも雅樹さんは動きをいっさい止めない。

 彼の指が私の体内を丹念に暴いていく。
 ピクリと反応をした場所を何度も刺激され、甘い嬌声が止まらない。

 容赦ない愛撫に一気に高められ、きつく閉じた瞼の裏が白く染まる。下腹部の奥に感じる絶頂の予感に、手足の指先にぐっと力が入った。

 もう限界だと、必死に首を横に振る。それから悲鳴のような嬌声をあげ、背中を反らせた。

 解き放たれた快楽の波はすぐさま全身に広がり、ドクドクと打ちつける鼓動をやたらリアルに感じる。

 しばらくして四肢を投げ出し、なにがなんだかわからなくなって呆然とする。
 天井を見つめていると、雅樹さんが顔を覗き込んできた。

「可愛かった」

 反応を返す余裕はなく、視線で彼を追う。

 私の額に口づけると、雅樹さんは起き上がって私から離れていった。

 室内には、私の荒い息遣いと衣擦れの音が響く。漠然とそていた意識は次第に状況を理解していき、落ち着きかけていた鼓動がすぐに速くなる。

 戻ってきた彼が、私の脚に手をかけた。
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