雪の音色に包まれて
僕は冬の間、放課後になると急いで帰路についた。

早く家に帰りたいから?とんでもない。

早く雪音(ゆきね)さんに逢いたいから。

僕と雪音(ゆきね)さんは、毎日暗くなるまで語り合った。

けれど、雪解けの季節になると…。

雪音(ゆきね)
『私、明日帰るの。』

氷月(ひづき)
「そっか…寂しいな…。」

雪音(ゆきね)
『私も。』

氷月(ひづき)
「また逢える?」

雪音(ゆきね)
『ええ、次の冬になったら、またこの街に戻ってくるから。』

氷月(ひづき)
「本当?ウソつかない?」

雪音(ゆきね)
『もちろんよ。だから氷月(ひづき)くん、それまで元気でいてね?』

氷月(ひづき)
「わかった。僕、来年の冬まで元気にしてるよ。」

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