雪の音色に包まれて

【第2話:あなたの瞳の片隅に】

雪音(ゆきね)さんと過ごす冬が3回、4回、5回と過ぎていった。

気づいたら、僕は20歳の大学生になっていた。

中学校までは、クラスメイトからの「あいつ暗いよな」という陰口を聞いて過ごした。

それでも、僕は雪音(ゆきね)さんと過ごすうちに、少しずつ明るくなったらしい。

高校2年生の後半あたりに、クラスメイトの何人かと友達になれた。

愛冬(まふゆ)
『ねぇ氷月(ひづき)、次の講義同じでしょ?一緒に教室行こ?』

僕が通う大学のキャンパスで、高校の同級生・白石 愛冬(しらいし まふゆ)が声をかけてきた。

愛冬(まふゆ)は僕の数少ない友人。まさか同じ大学に進むとは思っていなかった。
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