雪の音色に包まれて
愛冬(まふゆ)と話すようになったきっかけは、高校時代に街で知らない男に絡まれていた彼女を、僕が連れ出したことだった。

僕は「助けよう」だなんて大それたことをしたつもりはなかった。

「自分なんか、あいつらに殴られたっていい。人生が終わる前に人の役に立っておこう」

そんな投げやりな気持ちで動いただけ。



けれど、愛冬(まふゆ)にとっては大きな出来事だったらしい。

愛冬(まふゆ)
『アイツ…いつも1人でいるけど…意外といいヤツ?』

周囲から孤立していた僕のことを、彼女が見直すきっかけになったそうだ。
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