雪の音色に包まれて
愛冬(まふゆ)
氷月(ひづき)、放課後は急いで帰るよね。』

氷月(ひづき)
「うん。」

愛冬(まふゆ)
『何か大事な用があるの?』

氷月(ひづき)
「…そうだね、何よりも大事。」

愛冬(まふゆ)
『どんな用事か聞いてもいい?』

氷月(ひづき)
「…人に逢いに行くんだ。」

愛冬(まふゆ)
『人?』

氷月(ひづき)
「施設の近所にさ…冬の間だけこの街に帰省するお姉さんがいて、その人に逢うために急いで帰ってた。」

愛冬(まふゆ)
『お、女の人?!』

氷月(ひづき)
「そうだよ。」

愛冬(まふゆ)
『むぅー…。』

愛冬(まふゆ)は露骨に不服そうな顔をした。



氷月(ひづき)
「なんでそんな不服そうな顔するのさ?」

愛冬(まふゆ)
『不服だから不服そうな顔するの!』

氷月(ひづき)
「急に何…?」

愛冬(まふゆ)
『いいでしょ!で?!その人の名前は?』

氷月(ひづき)
雪音(ゆきね)さん。」

愛冬(まふゆ)
雪音(ゆきね)さんね、どれくらい年上?!』

氷月(ひづき)
「どれくらい…?」
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