嫌われ爺さんへの怨み節
短大卒業後は、もう親元を離れたかった秋子だが、学がまた転勤することになり、

「引っ越し先で、外国語の専門学校に通わせてやる」

その言葉に秋子は釣られ、結局は短大と専門学校、あわせて四年間、学生生活を送ることになった。

専門学校を卒業したあと、県外での就職を決めた秋子は、ようやく親元を離れた。

数年後、見た目は冴えないが一流ホテル勤務の男性と結婚。

しかし、夫は結婚してすぐにホテルを辞めてしまい、二人で夫の故郷へ引っ越した。

話し合いの末、DINKsを選択。

特に志もないまま30代になってしまった秋子が、ようやく心からやりたいと思う仕事を見つけたのに、それは四大卒であることが絶対条件であった。

いくら、短大と専門学校、あわせて4年間通っていても駄目なのである。

秋子から怨み節を聞かされていた志津子は、勉強嫌いの美奈子を無理矢理、東京の“まあまあの四年制大学”へ行かせた。
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